「乳房が痛い」原因は様々であるため、ご自身の症状がどれに当てはまるか確認してみましょう。病気が考えられる場合、ご心配な場合は迷わず病院を受診しましょう。
乳房が張って痛む
女性ホルモンの影響
月経期間、思春期、閉経前後など、女性ホルモンのバランスが変化することで乳房に張りを感じ、痛みを生じることがあります。
いわゆる乳腺症
乳房や乳房まわりの痛みや違和感、しこり、乳頭からの分泌等が見られます。
病気ではないため、進行して乳がんになるということはありません。食事を含めた生活習慣の改善によって、症状を和らげることが可能です。
乳房が赤く腫れて痛む
感染症
皮膚の良性腫瘍である粉瘤(アテローム)が感染したことによって痛みが生じます。
抗生剤での治療を行いますが、排膿のために切開が必要になることもあります。
根治的に治療するためには手術が必要となります。
炎症性乳がん
炎症性乳がんは、皮膚のびまん性発赤、浮腫、硬結などを認める乳がんです。時に痛みが生じます。通常しこりは触知しません。皮膚のリンパ管ががん細胞で詰まることで皮膚に赤みが生じた局所進行性の乳がんですので、早急に治療を開始する必要があります。
胸が赤く腫れて痛むとき:受診の目安
多くの場合、早期に治療が必要となりますので、当院にご相談ください。