3Dマンモグラフィ
(トモシンセシス)

3Dマンモグラフィ
(トモシンセシス)とは

トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)とはマンモグラフィとは、圧迫板で乳房を薄く引き伸ばしてX線撮影を行う検査です。
マンモグラフィ検査によって、触診では見つけることが難しい「小さなしこり」、「乳腺の構築の乱れ(ひきつれ)」、「石灰化」など乳腺の病態を調べることができます。
乳房全体を確認できるように、通常は斜め縦方向と上下方向に乳房を挟んで撮影を行います。
マンモグラフィは、統計的に「乳がん死亡率を下げる唯一の検査」であり、乳がん検診になくてはならない検査ですが、欧米と比べて日本人女性に多いとされる高濃度乳房の方は、乳腺だけでなく乳がんや石灰化も白く写るため、病変が不明瞭となることがあります。

一方、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)は角度を変えながら撮影を行い、これによって得られた画像を3次元的に再構築し、薄いスライス画像上に病変がないかくまなく検査することが可能です。このため、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)は高濃度乳房に非常に有効です。
当院では、GEヘルスケア・ジャパンの Senographe Pristina™を導入しております。
通常のマンモグラフィおよび3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)の両方に対応いたします。

マンモグラフィは痛い?
痛むのはどんな人?

マンモグラフィは痛い?痛むのはどんな人?マンモグラフィ検査では、乳房を圧迫するため、痛みが生じることがあります。摩擦によって脇が痛い、体勢を変えながら撮影するため腰が痛いなど、一言で痛みといっても様々な原因があるようです。
一方で、ほとんど痛みを感じない人も存在します。
一般的に痛みが出やすい人の特徴として、一般的に乳腺濃度の高い人や乳腺症の人が挙げられます。欧米と比べてアジア人女性は乳腺濃度が高い方が多いため、特に痛みを感じることが多いと言えるかもしれません。

マンモグラフィがどうしても
痛い・怖い、という方へ

マンモグラフィがどうしても痛い・怖い、という方へどうしてもマンモグラフィ検査が「痛いから受けたくない…」「怖い…」という方は、一度当院にご相談ください。
痛みや被ばくのない超音波検査をご案内させて頂きます。患者様が安心・納得できる検診を行います。
当院で導入している富士フイルムヘルスケア株式会社のARIETTA 750SEは、腫瘍の硬さ(乳がんは一般的に硬い)の測定、エコーの弱点である石灰化も鮮明に描出が可能であり、従来の乳房超音波検査より精密な検査が可能です。
患者様が安心・納得できる検診を行います。

当院の「マンモグラフィ検査」
へのこだわり

当院では、乳がんの「早期発見」とそれに続く「早期治療開始」を目的に検査を行います。
乳がんの発見時期によって大きく乳がん治療内容や治療成績が異なります。
そのため私達は、少しでも多くの方に検査を受けていただきたいと願っております。
特にマンモグラフィを用いた検査は、女性にとって不安な点が多いため、それを払拭できるよう、当院では下記の取り組みを実施しております。

受診者にやさしい高性能な
マンモグラフィの導入

受診者にやさしい高性能なマンモグラフィの導入

当院ではGEヘルスケア・ジャパンのSenographe Pristina™を導入しております。薄く、角に丸みを持たせた乳房支持台により、圧迫の痛みを軽減します。さらにソフトハンドレストにより、優しく装置に力を添えて検査が行えます。
通常のマンモグラフィに加え、連続撮影により3次元的に乳房を観察できる3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)も撮影可能です。

女性技師・スタッフが対応

受付スタッフや看護師をはじめ、マンモグラフィ撮影時の検査技師も女性が担当致しますので、安心して受診してください。

カフェのようなゆったりと
くつろげる空間(Wi-Fi完備)
をご用意

カフェのようなゆったりとくつろげる空間(Wi-Fi完備)皆様がリラックスして検査や診察に臨めるよう、パーソナルスペースを十分にとったくつろげる空間をご用意しております。
コーヒーなどのドリンクもご自由にお召し上がりいただけます。カウンター席ではコンセントもお使いいただけます。
Free Wi-Fiを完備しておりますので、待ち時間に是非ご利用ください。

3Dマンモグラフィ
(トモシンセシス)の特長

3Dマンモグラフィ
(トモシンセシス)とは

3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)は、CTやMRIのように、1回の撮影で複数回にわけてX線装置を少しずつ動かし、多断面のデータをとります。この3D撮影によって、乳腺と病変との重なりを避けた、鮮明な画像を得ることができます。
特に日本の女性は高濃度乳房が多く、従来のマンモグラフィ検査では腫瘍や石灰化などの検出が難しいケースも、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)では、どの位置に病変があるのか描出が可能となります。

【通常のマンモグラフィ】

2D MLO view

【3Dマンモグラフィ】
【通常のマンモグラフィ】
(赤丸部の拡大図)

2D

【3Dマンモグラフィ】(拡大図)

3D画像拡大

通常のマンモグラフィでは不明瞭な、腫瘍による周辺組織の引き込みがはっきりと確認できます。

当院のマンモグラフィ検査の特長

当院では、GEヘルスケア社の3Dマンモグラフィ「Senographe Pristina™」を導入しております。従来のタイプと比べ、痛みを抑えた検査が可能で、また以下のような特徴があります。

マンモグラフィ特有の“痛み”を軽減

体に触れる部分の角や突起を最大限に削り、撮影台に丸みを持たせることで、乳房を圧迫する際の痛みを軽減しています。

従来よりも高精度な検査結果

多方向から撮影することで、乳房の多彩な断面画像を構築できるため、小さなしこりや石灰化といった病変を早期に発見することができます。

短時間で検査が終了

スピーディーに画像を表示することができるため、検査時間を短く抑えることが可能です。

少ない被ばく量で検査が可能

少量のX線量で、高品質な画像を撮影することができます。これにより被ばく量が抑えられるため、安心して検査を受けて頂くことができます。

車いすの方をはじめ、
様々な方の検査に対応

設計を一新し、従来の乳房支持台の厚みでは叶わなかった“車いすを利用される方の検査”が可能となりました。

マンモグラフィによる
被ばくについて

マンモグラフィはX線を使った画像診断装置です。検査に伴う被ばくを心配される方もいらっしゃることと思います。
体格などにより個人差はありますが、1回のマンモグラフィ検査における放射線量は約0.05~0.15ミリシーベルトであり、これは年間に自然に浴びている被ばく量(2.1ミリシーベルト)と比較して分かる通り、健康への影響はほぼありません。

検査結果で「石灰化」が
あった場合

マンモグラフィ乳がん検診で見られることのある「石灰化」とは、カルシウムの沈着のことを指します。乳腺はカルシウムが含まれる母乳を作るため、石灰化が発見されることは少なくありません。
石灰化の原因は、良性疾患(乳腺症や線維腺腫など)であることが多いですが、中には乳がんによって生じるものもあります。また、そのうちの多くはしこりを形成しない非浸潤性の乳がんです。この段階であれば手術によって治癒が期待できます。
しかし非浸潤がんを放置すると浸潤がんとなり、進行すると他臓器に転移する可能性がでてきます。
非浸潤がんのうちに発見するためには石灰化を早期に発見することが最も重要です。そして早期の石灰化を発見するためには、マンモグラフィ検査が非常に重要になります。

『要精密検査』

石灰化の形状や分布などから、乳がんが疑われる場合は『精密検査』の対象となります。
当院ではマンモグラフィを用いたステレオガイド下吸引式組織生検が可能です。
石灰化をターゲットとして組織を採取し、病理検査を行います。

『経過観察』

初期の悪性石灰化は、良性のものと区別がつかないことがあります。半年~1年後に再度受診していただくように提案いたします。良性の石灰化が悪性化することはありません。石灰化が増加していく場合には悪性を疑って精密検査をお勧めすることがあります。

非浸潤性乳がんの治療について

石灰化をきっかけとして見つかるがんの多くは、乳管内にとどまった非浸潤性の乳がんです。この状態はまだ乳管の外に浸潤していないため、他臓器に転移することは理論上ありません。手術で病変を摘出すれば治癒が期待できます。
手術後に化学療法は必要ありません。
(予防的にホルモン治療薬の内服をしていただくことはあります)

マンモグラフィとエコー検査を
受けるのはどっちがいい?

マンモグラフィ検査とエコー検査(超音波検査)では、それぞれ得意分野が異なるため、併用が理想的です。
患者様のご希望やご不安、お身体の状態などに応じて、受けていただく検査を決定することも可能です。一度ご相談下さい。

マンモグラフィとエコー検査の
メリット・デメリット

マンモグラフィ エコー検査
メリット
  • 乳腺の全体像の把握、石灰化の発見をしやすい
  • 撮影方法が定められているため過去の結果と比較しやすい
  • 継続的受診によって乳がん死亡率が低下することが統計上証明されている
  • 被ばくが一切ない
  • 妊娠中でも受けられる
  • 痛みがない
  • 小さなしこりを発見しやすい
  • しこりの質的な診断に優れる
デメリット
  • 人によっては痛みを伴う
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある場合は受けられない
  • 高濃度乳腺の場合は有効でない可能性あり(※)
  • 石灰化の評価の精度がマンモグラフィより劣る
  • 良性の所見も見つけやすい分、再検査になる可能性が高い
  • 検診での有効性の立証が未だなされていない
    (厚労省指定研究)

※横スクロールで全体を表示

※高濃度乳房には3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)をおすすめします。
その場合でも更に乳がんの発見率が上がるエコー検査との併用をおすすめします。

マンモグラフィを受ける際の注意点

1生理前の受診は避けましょう

排卵日から生理前にかけては、乳房が張るため、圧迫されたときに痛みを感じやすくなります。できれば、生理が始まってから1週間ほど経ったタイミングで受けることをおすすめします。

2下記の方は検査を受けられない場合があります
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 豊胸手術を受けたことがある方
  • ペースメーカーを装着されている方
  • VPシャント術後の方
  • CVポート留置されている方
3被ばくへの過剰な心配はございません

体格などにより個人差はありますが、1回のマンモグラフィ検査における放射線量は約0.05~0.15ミリシーベルトであり、これは年間に自然に浴びている被ばく量(2.1ミリシーベルト)と比較して分かる通り、健康への影響はほぼありません。

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